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2022.12.31

医学部予備校による昭和大学の入試分析-化学編

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全員合格を可能にしたプロ講師が見た、昭和大学医学部の入試問題分析(化学編)

出題形式

大問4題。試験時間は理科2科目で140分。解答形式は、一部に選択式がありますが、大半は記述式。計算問題が多いです。化学式や化学反応式を書かせる問題も見うけられます。

出題内容

出題範囲は「化学基礎・化学」となっています。ただ、有機化学からの出題が多いようです。たとえば、2022年・2021年は大問1~3が有機化学で、大問4だけが理論化学範囲からの小問集合という構成。無機化学は理論と絡めて出題されるケースが殆ど。

出題の特徴

毎年、「一問」程度の難しい問題が出題されていることが特徴としてあげられます。計算が煩雑であったり、高校の範囲を超える知識が問われることもあります。

具体的にあげてみると、2022年はアミノ酸の等電点を電離定数の計算で求める問題、2021年はグリコーゲン分子中の枝分かれの個数を計算する問題、2020年は糖の誘導体・アミンの構造を推測する問題、2019年はリン脂質の問題。こうして見ていくとはっきりするように、「天然高分子」に集中していることがわかります。天然高分子の範囲は教科書の内容を超えて、勉強しておくことが必要になることがわかります。

対策としては

(1)難しい問題といっても、大問全部がそうとは限りません。ほとんど見慣れない物質であっても、一定の知識があればリード文にある説明をヒントにして類推していくことが可能です。また、設問によっては解きやすい、計算しやすいものもあるので、確実に解いていきたい。部分的に解ける設問を積み重ねて点数を引き上げていくようにするとよいでしょう。

(2)この「一問」を後にまわして他の問題から解いていくというやり方もあります。この時「試験時間は理科2科目で140分」を、意識してはどうでしょうか。「140分」の枠の中で解けばいいのだからと思えば、かなり気持ちに落ち着きがでてくるでしょう。二つの教科全体に目を通して、一部の難易度の高いものは飛ばして、確実に解ける問題をまずはひと通り解いてしまいましょう。(難しい問題は受験生すべてにとっても難しいわけで、その部分を完答できている答案は少ないはずです。)

この「一問」を除けば、大半は標準的な問題です。つまり、一度は問題集で見たことがあるものが多いのです。この部分で点数を確実に取っていきましょう。

理論化学の範囲においては、どの分野からも偏りなく出題されています。典型的なタイプの問題は、やり方を身に着けて置き、どの分野が出ても、手早く解いていけるように準備しておくとよいでしょう。

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