ブログ・コラム
2023.01.20
医学部予備校による順天堂大学医学部の入試分析―数学編
全員合格を可能にしたプロ講師が見た、順天堂大学医学部の入試問題分析(数学編)
特長
①マークシートと記述の併用であり、第1問・第2問がマークシート、第3問が記述である。マークシート、記述を問わず小問集合が1、2問出題され、第3問の記述には証明問題が出題される。
②数学Bの数列と数学Ⅲの2次曲線からの出題は近年ないが、他の項目は数学Ⅰから数学Ⅲまで満遍なく出題されている。
③基本レベルからやや難レベルまで上手に出題されているが、基本レベルの問題でもよく練られており、侮れない内容である。
④数学Ⅲからの出題ウエイトはそれほど高くはない。
高頻度の分野
数学A 確率、数学A 整数の性質、数学B ベクトル、数学A・B 空間図形、数学Ⅱ・Ⅲ 積分法とその応用、数学Ⅲ 複素数平面
過去問で絶対に解いておきたい問題3問
①2019年 1番
②2020年 2番
③2021年 3番
対策について
高頻度の問題は苦手意識をもつ人が多い分野であるが、数学Ⅰから数学Ⅲまで満遍なく出題されているので、数学Bの数列、数学Ⅲの2次曲線等もしっかりと対策をしておくことが望ましい。
第3問の証明では、基本公式の導き方や基本定理の証明なども要求されるので、教科書で確実に覚えておくことが大切である。
時間のわりには設問数も多く、問題間の難易度の差があるので、過去問をできるだけたくさん解いて問題のレベルを見極める能力を養いたい。