ブログ・コラム
2023.01.19
医学部予備校による日本医科大学の入試分析ー数学編
全員合格を可能にしたプロ講師が見た、日本医科大学医学部の入試問題分析(数学編)
特長
①マークシート形式の出題ではないが、答えのみを解答欄に記入する形式と記述の併用であり、小問集合はない。また、記述のみの大問は少ない。
②答えのみの問題も含めてすべての問題が標準からやや難レベルで出されており、私立大学医学部の中でも問題の難易度は高い。
③ほぼ全範囲から出題されているが、数学Aの『整数の性質』からの出題が近年ないことは、他の医学部には類を見ない。
④数学Ⅲからの出題ウエイトは高い。
高頻度の分野
数学A 確率、数学B 数列、数学Ⅲ 微分法とその応用、数学Ⅲ 積分法(体積)、数学Ⅲ 微積分融合問題、数学Ⅲ 2次曲線
過去問で絶対に解いておきたい問題3問
①2019年 2番
②2020年 3番
③2021年 4番
対策について
標準からやや難レベルのセットであり、私立大学医学部の中でも問題レベルは高い方であるが、その一つ一つは基本から標準的な内容の融合である。教科書の章末問題は軽く解ける基礎力をしっかり身に付けることがスタートである。
図形問題・積分法などにおいては、粘り強い計算力が問われることも多く、90分の中で手際の良い計算力と速さが要求される。標準+αの問題集を1冊仕上げ、さらに過去問をできる限り多く解いて、時間内に解答できる実力をつけておきたい。
また、数学が得意な人でも解いたことがないようなタイプの出題がされることもある。万一、思うように解けない問題であっても他の人も自分んと同じである、と考えることのできる精神的な強さもこの大学には必要であろう。