ブログ・コラム
2023.01.23
医学部予備校による昭和大学医学部の入試分析―数学編
全員合格を可能にしたプロ講師が見た、昭和大学医学部の入試問題分析(数学編)
特長
英語と併せて140分であり、単純計算では数学は70分。4問のセットである。
①マークシートではないが、結果のみを解答欄に記入する形式である。小問集合が例年2~3問出題される。
②1題ごとの難易度は他の私立大学医学部と比べて高くはないが、反面設問数がかなり多い。
③数学Ⅲの出題ウエイトは他の私立大学医学部と比べて非常に高く、5割を超える年もある。
高頻度の分野
大問としては、数学Ⅲ 複素数平面、数学Ⅲ 積分法(面積、体積、定積分に関する問題)、数学B 平面ベクトルと図形
小問としては、数学A 場合の数・確率、数学B 確率分布と統計的な推測の期待値、数学A 整数の性質、数学Ⅲ 微分法とその応用
過去問で絶対に解いておきたい問題3問
①2018年 4番
②2021年 1番
③2022年 3番
対策について
数学A、数学Bの確率の分野は医学部入学後には最も使う数学であるから、念入りに学習しておきたい。
解きやすい問題が多く、高得点が可能な年もある。数学がかなり得意な人と苦手な人との差が大きく現れる大学の1つでもあるので、教科書および問題集等で基礎力をしっかりと固めてから、過去問をできる限りたくさん解いておきたい。
やさしめの問題はスピーディーに処理する能力も必要とされるので、時間を測って問題を解く練習を粘り強く行うことが大切である。